明治皮膚科

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しもやけ(凍瘡)

症状
しもやけとは、寒さによる血行障害によって起きる皮膚病です。医学的には「凍瘡(とうそう)」と言い、一般的には「しもばれ(霜腫れ)」「しもくち(霜朽ち)」とも呼ばれます。寒暖差が激しい環境に長くいると毛細血管の血流が悪くなり、手先や足先、頬、耳などが赤紫色になり、腫れあがります。強いかゆみやジンジンとした痛みを伴い、入浴や暖房などの温熱刺激によってかゆみが強くなる特徴があります。ひどい場合は、水ぶくれや潰瘍ができます。また、子どもに多い皮膚病ですが、大人が発症することもあります。

治療方法
しもやけの原因は自律神経の働きによる「末梢の血行不全」によるもの。冷えや血行をよくすることでしもやけを改善することができます。最初は塗り薬で対処することが多いです。例えば、次のような軟膏を使用します。

ビタミンEの塗り薬:ビタミンEには血液の流れをスムーズにする血行促進作用があり、しもやけの治療に使用されます。内服薬と外用薬がありますが、内服薬は過剰摂取や使用上に注意が必要な場合があります。

ヒルドイド軟膏:「ヘパリン類似物質」と呼ばれる成分は血行促進作用があり、しもやけの治療に使用されます。血行促進効果により一時的にかゆみがでることがあります。

しもやけに効果的な漢方薬「当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)は、体力中等度以下で、手足の先の冷えを感じる方に向いています。カラダを温め熱をつくるのを手助けし、手足など末梢を温めて冷えを改善するとともに、冷えによるしもやけ、頭痛、下腹部痛、下痢、月経痛の症状を改善する効果があります。