明治皮膚科

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とびひ(伝染性膿痂疹)

症状
「とびひ」の正式名称は「伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)」といい、細菌を原因とする皮膚の感染症です。うつりやすい膿(うみ)をもった発疹(ほっしん)が特徴です。 すり傷・虫刺され・湿疹・汗疹(あせも)などで皮膚をかきむしり、そこにできた浅い傷にバイ菌が入ることで、赤く腫れ、水ぶくれ(水疱)やじゅくじゅくした状態(膿痂疹:のうかしん)を形成して起こります。 また、アトピー性皮膚炎の患者さまのように、皮膚のバリア機能が低下している場合にも起こりやすいです。とびひの原因は主に、「黄色ブドウ球菌」と「レンサ球菌」という細菌です。全身に広がったり、感染しやすいとびひの水ぶくれ(水疱)やじゅくじゅくした状態(膿痂疹)の中には、バイ菌が入っています。この液がしみ出たり、破れたりして周りの皮膚の傷が付いた部分に触れると新しい水疱や膿痂疹ができます。患部をかいた手で他の場所に触れると、同じような発疹があっという間に全身に広がります。同じように他の人にも感染しますので、注意が必要です。

治療方法
塗り薬や抗生剤:症状が軽く、あまり全身に広がっていない時は、抗菌薬の入った塗り薬を使用します。とびひが全身に広がっている場合は、塗り薬に加えて抗生剤の内服を5〜7日間ほど行います。治療を開始してまず2〜3日目に、治療が適切であるかの効果判定を行います。改善が悪い場合は皮膚の細菌培養の検査をして抗生剤の変更を行います。かゆみがひどい時には、痒み止めの薬(抗ヒスタミン薬)を使う場合もあります。