ほくろはメラニンと呼ばれる色素をつくる細胞(メラノサイト)が変化してできる良性のできもので、医学的には色素性母斑、母斑細胞母斑などと呼ばれます。年齢とともに増え、平らだったほくろが盛り上がってくるなどという場合もあります。
ほくろに似た病気として、悪性黒色腫(メラノーマ)、基底細胞がんというものがあります。
・悪性黒色腫
病変が左右非対称である、病変と正常な皮膚との境界が曖昧である、病変内に色の濃淡がある、病変の大きさが6mm以上である、など。日本人では特に手のひらや足の裏に多くみられるので注意が必要です。また、まれに黒くない悪性黒色腫もあるので、今まであったほくろの色が急に変化した、出血があるなどの症状がみられる場合には、受診をお勧めします。
・基底細胞がん
鼻の周囲など顔面にほくろがある、ほくろの表面が黒くつやつやとして光沢がある、など。
当院では美容治療でもほくろに対応しております。大きさなど状態によっては他院へ紹介する場合があるので、気になるほくろがある場合はまず一度保険診療で診察を受けて頂くことをお勧めします。